梅雨時期は空気中の湿気が多く、爪やネイルケアにも思わぬ影響が出ます。「梅雨どうする?」と不安になるメンズネイル初心者の方も多いでしょう。今回はメンズネイル専門メディアの視点から、梅雨に気をつけたいネイルケアと湿気対策について、プロのライターらしく信頼できる情報をまとめました。初心者の男性でも実践しやすい内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
なぜ梅雨にネイルは注意が必要か
梅雨は高温多湿の環境になるため、実は爪にトラブルが起きやすい季節です。特に注意したいのが「グリーンネイル」と呼ばれる爪の感染症です。グリーンネイルとは、爪が細菌(代表的には緑膿菌)に感染し繁殖することで緑色に変色してしまう症状で、一見カビのようですが実際は細菌によるものです。この細菌は高温多湿の環境を好み、不衛生な状態で増殖しやすいため、梅雨の時期は特に注意が必要です。ジェルネイルやマニキュアをしている場合、爪とネイルの隙間に細菌が入り込み繁殖してグリーンネイルになることがあります。初期は痛みもありませんが、放置すると色が黒ずみ、嫌な臭いを伴い、最終的には爪が割れたり剥がれたりする原因にもなりかねません。梅雨時は湿気に気をつけてネイルケアを行うことが大切です。
また、梅雨の高い湿度はネイルそのものの持ちにも影響を与えます。爪は水分を吸収すると膨張し、乾燥すると収縮します。この膨張・収縮の繰り返しによってネイルと爪の密着力が弱まり、浮きや剥がれの原因になります。ジェルネイルの場合、湿気によって硬化前に水分が入り込むと隙間ができて浮き・剥がれが発生しやすくなります。同様にポリッシュ(マニキュア)でも湿度が高いと乾きにくく、ヨレやひび割れが起きやすくなります。特に汗をかきやすい人は手指や爪が常にしっとりしやすいため、ネイル施術時に爪が完全に乾いていない状態になり、結果としてネイルが密着せず剥がれやすくなることがあります。梅雨時はこうした要因でネイルが取れやすくなることも覚えておきましょう。
さらに、梅雨は足元にも注意が必要です。男性は仕事で一日中革靴を履いて蒸れやすかったり、足の爪のケアを怠りがちな傾向があります。その結果、足の爪に白癬菌が感染する「爪水虫(爪白癬)」が発生しやすくなります。夏場は白癬菌(カビ)が最も活発になり感染が広がりやすい季節で、日本では10人に1人が爪水虫に感染しているとも推定されています。靴の中は履き始めて1~2時間で湿度100%の高温多湿状態となり、水虫菌が繁殖しやすい環境になります。梅雨時に同じ靴を毎日履き続けるのは避け、最低でも3足をローテーションして1日履いた靴は2日間しっかり乾燥させることが予防に有効です。このように梅雨は手指のネイルだけでなく足の爪にもトラブルのリスクが高まるため、いつも以上に注意深いケアが求められるのです。
対処法:梅雨時のネイルケア・セルフケア・生活習慣
ネイルケアのポイント
梅雨の爪トラブルを防ぐためには、基本的なネイルケアを徹底することが大切です。まず爪と指先を常に清潔に保つよう心がけましょう。爪の間に汚れや細菌が溜まらないよう、こまめに洗浄し、使用するネイル道具は消毒して清潔を維持します。特に爪切りややすりは家族と共有せず、自分専用のものを使うか使用前後にアルコール消毒すると安心です。
次に、爪や指先をなるべく乾燥させる工夫も重要です。手を洗った後や入浴後、あるいは雨で濡れてしまったときは、爪の先端や爪の裏側まできちんと水分を拭き取りましょう。ドライヤーの冷風を当てて乾かすのも効果的です。また家事で水仕事をするときはゴム手袋を着用し、長時間爪を水に浸けっぱなしにしないようにします。ネイルを施術する際は、爪表面の水分と油分をしっかり拭き取り、爪が完全に乾いた状態で施術を始めることが長持ちのコツです。セルフでマニキュアを塗る場合、湿度の高い場所を避け、エアコンや除湿機で適度に除湿した部屋で行うと乾きが早くなります。ベースコートやトップコートも活用し、爪を保護しつつネイルの密着度を高めると良いでしょう。
グリーンネイル対策としては、ネイルの浮きを見つけたら早めに対処することが肝心です。ジェルネイルや付け爪が浮いて隙間ができてしまった場合、そのまま放置すると隙間に水分が入り込み細菌が繁殖しやすくなります。浮いてきたネイルはすぐオフすることを心がけ、爪の間に湿気を溜めないようにしましょう。オフした後は爪を清潔にし、必要に応じて消毒用エタノールで拭いておくと安心です。また、ネイルサロンでジェルを付け替えるタイミングも梅雨時は短め(3週間程度)に設定し、爪とネイルの間に浮きやリフトが生じていないかチェックしてもらうと安全です。もちろん普段から爪を長く伸ばし過ぎないことも大事です。長い爪は汚れや水分が溜まりやすく、ぶつけた拍子に剥離しやすくなります。適度な長さ(指先より僅かに出る程度)に整え、先端や側面の角も滑らかにファイリングしておきましょう。
また、ネイルをオフする期間を定期的に設定するなど、湿度の高い時期にネイルをつけっぱなしにしないことも対策法のひとつです。
セルフケアと生活習慣の見直し
梅雨に負けない爪を育てるには、日頃のセルフケアや生活習慣も見直してみましょう。まず食生活では、爪の主成分であるケラチンの合成に必要なタンパク質やビタミン類をしっかり摂ることが基本です。特にビタミンB群(ビオチンなど)や亜鉛は健やかな爪を育てるのに役立ちます。不規則な生活や睡眠不足が続くと爪の成長も滞りトラブルの原因になるため、十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけましょう。
日常の中で爪や指先に負担をかけない工夫も大切です。指先を使う重労働や激しいスポーツをした後は、念入りに手指を洗って清潔にし、水分をよく拭き取ってください。爪周りの皮膚(甘皮)が硬くなっていると爪との隙間ができやすく菌の温床になりかねないので、入浴後などに甘皮を優しくプッシュダウンしたり、キューティクルオイルを塗って柔軟に保つと良いでしょう。オイルやハンドクリームで日常的に保湿ケアをすることは爪の乾燥・二枚爪予防につながり、結果として雨で濡れても爪が水分を吸い過ぎない強い状態を作ることができます。ネイルオイルは爪表面だけでなく爪裏や爪周囲にも塗り込み、軽くマッサージしながら浸透させると血行も良くなり健康的な爪になります。
生活環境面では、できるだけ湿度をコントロールする工夫を。室内ではエアコンの除湿機能や除湿器を使って快適な湿度(50~60%程度)を保つようにすると、爪だけでなくカビ対策にも有効です。特にバスルームや下駄箱は梅雨時にカビや菌が繁殖しやすい場所なので、小まめな掃除と換気を忘れずに。靴は前述の通り連日同じものを履かないのが鉄則です。雨で濡れた靴は中までしっかり乾燥させてから履くようにし、乾燥剤や除菌消臭スプレーなども活用しましょう。実は蒸れた靴の中は白癬菌のパラダイスと言われるほど菌だらけになりますが、靴の中を掃除機で吸い取るだけでも菌の除去に効果があります。また足の爪は目が届きにくい分異変に気づきにくいので、入浴時には指の間や足爪の際まで石鹸でしっかり洗い、入念に乾燥させる習慣をつけましょう。万一、爪が変色したり濁ったりする症状が出た場合は、早めに皮膚科や信頼できるネイルサロンに相談することをおすすめします。
初心者向けおすすめ製品紹介
最後に、梅雨のネイルケアに役立つ初心者向けのおすすめ製品をいくつかご紹介します。どれもメンズネイル初心者が使いやすく、信頼性のあるメーカーやサロンで評価の高いアイテムです。道具を上手く使えるか不安な方や、梅雨対策にプラスアルファしたい方はぜひチェックしてみてください。
La SACHI(ラ サチ) 爪やすり – 日本初のレーザー技術加工によって作られた爪やすりです。先端の0.01ミクロンレベルの微細粒子が爪を削りすぎることなく滑らかに整え、これ一本で爪の形を整えると同時に表面までツヤツヤに磨き上げることができます。短い爪や小さい爪でも軽く擦るだけでOKなので、ネイルケア初心者にとって非常に使いやすいアイテムです。粒子が細かいため自爪が薄い人・弱い人でも爪を傷めずに使えるのも嬉しいポイントです。ビジネスマンでもポケットに入れて携帯でき、思い立ったときにサッと爪を磨ける万能なネイルケア用品となっています。
オイルイン キューティクルプッシャーペン – 「道具をたくさん揃えるのは面倒だし、細かい作業も苦手…」という不器用な方には、ペン型で手軽に使えるオイルイン・キューティクルプッシャーペン(AOP480)をレコメンドします。ペン先のピンク部分が特殊なセラミック製になっており、押し当てると内蔵されたオイルがじんわり滲み出す仕組みです。この1本で甘皮を優しく押し上げつつ余分な角質を絡め取ることができ、爪を傷つけずに余分な甘皮だけを除去してくれる優れモノです。使い方も簡単で、甘皮部分をペン先で軽く押し上げた後、爪表面に残った薄皮を先端でくるくる撫でるようになぞればOK。ペン型なので持ち運びにも便利で、オフィスや外出先でも手軽に爪周りのケアができると評判です。オイル配合のおかげで保湿も同時にでき、甘皮ケア後に爪まわりがしっとり整うのも嬉しいポイントです。
Lubicate(ルビケイト) – 梅雨時のグリーンネイル対策に心強い最新ケア用品です。ルビケイトは厚生労働大臣指定の検査機関による試験でカビの発生を防止する効果が認められたという信頼性の高い商品で、爪をカビや細菌から守ってくれる安心・安全なネイルケアアイテムです。ジェルネイル愛好者の間で注目されており、「グリーンネイルに悩んでいる」「とにかく爪を清潔に保ちたい」「頻繁にジェルネイルをする」という方には特におすすめされています。使い方はサロンでベースジェルを塗る前に爪表面に塗布するだけで、ジェルと自爪の密着を強化し浮きにくくするとともに、菌の繁殖を抑制して美しいネイルを長持ちさせる効果があります。効果は1回の施術で約1ヶ月持続するため、ちょうどジェル付け替えのサイクルに合わせてケアできる手軽さも魅力です。また、自宅で簡単に使えるホームケア用ルビケイト(ルビケイト キースリー)も販売されており、1日1回爪周りや爪裏に塗るだけで爪を健康に保つことができます。最新の技術で梅雨の爪トラブルを予防してくれる心強いアイテムとしてチェックしておきましょう。
まとめ
梅雨時のじめじめした環境は、爪にとって決して優しいものではありません。しかし、正しい知識にもとづいたネイルケアと湿気対策を実践すれば、初心者の男性でも梅雨を乗り切ることは十分可能です。本記事で紹介したように、高温多湿な季節には清潔と乾燥を保つ基本を徹底し、必要に応じて信頼できる製品の力も借りながら対策を講じましょう。
特にグリーンネイルや爪水虫といったトラブルは早期発見・早期対応が肝心です。不安な点があれば無理に自分で隠そうとせず、皮膚科医やネイルサロンのプロに相談してください。梅雨だからといって爪のおしゃれやケアを諦める必要はありません。しっかりとケアした健康な爪で、この梅雨を快適に乗り切りましょう!