女性だけでなく男性もネイルケアをする時代になった今、ネイリストを目指す方も増加傾向にあります。煌びやかで人気のある職業ですが、ネイリストは離職率が高いのが現状です。そこで今回は、ネイリストの離職率が高い理由と、セカンドキャリアについて詳しく解説していきます。
目次
ネイリストの離職率が高いワケ
ネイリストの離職率は50〜80%と高く、入社して1年以内に半数以上の人が退職をしています。華やかで人気のある職種ですが、一般企業に入社した方と比べて離職率が大幅に高いことが事実です。主な離職理由として、下記の3つが多いとされています。
・給料が平均より安い
・人間関係によるストレス
・長時間労働
それでは詳しく紹介していきます。
給料が平均より安い
ネイリストの平均年収は約337万円であり、日本の平均年収と比較して低い水準となっています。まず離職率が高い要因として、給料の低さが挙げられます。仕事として働く以上、やりがいだけではネイリストを続けることは困難と言えるでしょう。また高い技術が必要とされるネイリストでは、技術を磨くための費用が必要になってきます。低い給料である一方で、スキル向上のためにはコストがかかるネイリストは、離職者が多い原因のひとつです。
※引用元:求人ボックス
人間関係によるストレス
比較的女性が多く働く職場であるネイリストでは、女性特有の人間関係の難しさに悩む人も少なくありません。例えば同僚からの悪口や無視されるといった、いやな経験をしている人もいます。時には、これがいじめに発展してしまうケースもあるでしょう。煩わしい人間関係は、職場環境を悪化させ、仕事へのストレスや不満を抱える原因に繋がります。このような人間関係によってストレスを感じ、ネイリストを退職してしまう方が多いのが現状です。また、最近ではメンズネイリストの需要も増加傾向にあります。女性が多い職場であることもありメンズネイリストが働きやすい環境というものが今後も課題になってくると思われます。
長時間労働
夜遅くまで営業しているサロンが増加しており、長時間労働が原因により退職をする方が多くなっています。また日中も、お客さまは絶え間なく来客します。そのため休憩をゆっくり取れないことも原因のひとつ。他にもサービス業であるため、土日や祝日も出勤しなければならない場合もあります。勤務時間が長く、プライベートの両立が難しいことも、離職率が高い原因としてあげられます。
ネイリストのセカンドキャリア
ネイリストのセカンドキャリアとしては、主に3つの職業が挙げられます。
・自分でネイルサロンを開業
・アパレル関係への転職
・福利厚生の充実した事務職
ネイリストとしての経験を生かした職業や心機一転新しい職種など、様々な業界で活躍してる方が多く存在しています。ここでは、実際にネイリストが退職後に選ぶセカンドキャリアについて紹介していきます。
自分でネイルサロンを開業
ネイリストのセカンドキャリアとして一番多いのは、自分でネイルサロンを開業する方です。自宅の空いたスペースで自宅ネイルサロンを始める人や、店舗を借りてサロンを経営する方など、働き方はさまざま。開業するためには設備費用が必要ですが、自宅ネイルサロンであれば、比較的初期費用が抑えられます。好きなネイルの仕事を、煩わしい人間関係に悩むことなく自分のペースで働けるため、ネイリストのセカンドキャリアとして人気を集めています。
アパレル関係への転職
流行やセンスに敏感であるネイリストは、アパレル関係へと転職し、活躍している方が多く存在しています。センスが求められるアパレル業界では、ネイリストとしての経験は非常に重要なスキルになります。ネイリストは、デザインやカラーのバランスなどを熟知しています。そのスキルは、アパレル業界でも大切な能力であり、センスを生かせる職業と言えるでしょう。またお客様の要望や好みを理解し、提供する点では共通する部分も多くあり、ネイリスト時代で培った接客経験やコミュニケーションスキルは、アパレル業界でも大いに役立ちます。
福利厚生の充実した事務職
全く違った業種である、事務職を選ぶ方も存在しています。ネイリストは、サービス業の性質や労働条件の厳しさにより、プライベートや家庭との両立が困難になってしまいます。そのため将来の安定を考えて、ネイリストを離職し、事務職を選択する人も多いです。事務職はネイリストとは全く異なる職種ですが、その安定性や福利厚生の充実度が、セカンドキャリアとして選ぶ人のポイントとなっています。
まとめ~ネイリストについて~
今回は、ネイリストの離職率の高い理由とセカンドキャリアについて紹介しました。一見、華やかに見えるネイリストですが、人間関係や賃金面、将来の不安など、さまざまな理由から退職を決断している方が多い現状です。そして離職後は、スキルを生かして、自分でネイルサロンを開業する方が多く見受けられました。また心機一転、安定を求めて、事務職を選択している方も一定数存在しています。ネイリストの現状について理解を深め、自分に合った職業を見つけてください。
・プロフィール
大学卒業後、某自動車メーカーで働くも、スキルアップのためにネイリストとして資格を取得。
その後、結婚・出産を機に退職をし、現在は、物販・ネットビジネス・ライターなど、フリーランスとして活動しております。
お気楽主義のママさんライターです。