「気づいたら爪が割れていた」そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。横向きに爪が裂ける亀裂の場合、爪を短くすることで亀裂がなくなることがありますが、縦に亀裂が入った場合には、爪を切っても亀裂が残ることがあります。爪のトラブルがあると人前で手を出すことをためらうことや、気になってついつい触ってしまう場合もあるでしょう。爪は指先を保護し、指先を使う作業をするのに大切な役割しています。今回は爪に縦に亀裂が入る爪甲縦裂症の症状や原因、改善法についてご紹介します。
目次
爪が縦に割れる爪甲縦裂症とは
爪のトラブルには様々ありますが、爪が縦に割れる症状を爪甲縦裂症と言います。爪甲とはネイルプレートとも言われ、一般的に爪と呼ばれている部分です。爪に縦筋ができる爪甲縦条とは違い、爪甲縦裂症は爪先に数ミリ〜10数ミリの縦の亀裂が生じ、亀裂の延長に爪の根元まで縦の筋が見られます。爪が伸びてきても、同じ場所に亀裂が入り、そのままにしていてもなかなか治らないのが特長です。
爪甲縦裂症の原因
爪甲縦裂症の発症の仕組みはわかっていませんが、いくつか考えられる原因があります。爪の根元にある爪を作っている部分をぶつけたり、傷つけてしまうことで、爪が正常に作られなくなることが考えられます。手をぶつけた根元部分が爪先まで伸びてくる頃に、爪先に縦の亀裂ができることがあるのです。すぐに亀裂が入るわけではなく、数ヶ月経ってからで亀裂が入るため、なぜなのかわからないとなることがあります。
また、除光液の使用や化学物質による爪の乾燥や、爪の下にできる腫瘍が原因となることもあります。仕事などで化学物質に触れる機会、爪の根元にダメージを受ける可能性がある場合には、手袋などで保護するようにしましょう。
爪甲縦裂症の改善方法
爪甲縦裂症はそのままにしておいても、なかなか改善は見られません。ここでは、爪甲縦裂症の改善方法をご紹介します。
ネイルサロンで補強してもらう
爪の先端が縦に割れていることで、衣類や髪が引っかかり、さらに亀裂が進むことがあります。また、肌を傷つけてしまう可能性もあるので、亀裂部分を保護するのがおすすめです。ネイルサロンには割れた爪の補強、保護をするリペアというメニューがあります。
リペアの金額は施術方法やサロンにより異なりますが、大体1本500〜800円です。予約をする時に、爪が割れたのでリペアをして欲しいというと、1本でも対応してもらえます。リペア方法は主に3種類あります。
亀裂の程度や、ライフスタイルなどに合わせて、プロの技術で補強してもらいましょう。また、ネイルサロンでリペアをした場合には約3週間後にメンテナンスが必要となりますので、メンテナンスについても確認しておく必要があります。
方法①シルク+レジン
爪の表面をシルクの繊維で保護し、樹脂でコーティングをします。表面が乾いたら形を整え、磨いて仕上げます。艶消しに仕上げることもできます。
方法②シルク+ジェル
爪の表面をシルクの繊維で保護し、ジェルでコーティングをしてライトを照射して硬化させます。ツヤのある仕上がりがジェルの特徴で、手元をキレイに見せることができます。爪が割れやすい方や、爪の先端が2枚に剥がれる2枚爪で悩んでいる方は、他の爪の補強もお願いするのもおすすめです。亀裂などがない場合はシルクを貼らずジェルのみで爪をコーティングします。
方法③アクリル
アクリル樹脂を使用して、爪の亀裂を補強する方法です。アクリル樹脂は強度が強いのが特徴で、指先をよく使う方におすすめです。
自分で補強する
自分で補強する場合には、ネイルサロンの補強に比べると強度が弱い場合があるため、一時的な補強と考えましょう。
①手をハンドソープを使用して、しっかり洗う。
②爪用のヤスリを使い、表面の艶を消すように軽く削る。削りすぎると爪が薄くなるため、スポンジ素材のヤスリや目の細かいヤスリを使用するのがおすすめです。
③爪の表面の油分や水分を除去するために、コットンに消毒用エタノールや除光液をつけて爪表面を拭く。
④ラップ材としてティッシュペーパーや、未使用のティーバッグの袋などを亀裂より一回り大きいサイズにカットします。
⑤準備したラップ剤の大きさに合わせて爪用接着剤を塗って、すぐにピンセットを使いラップ剤を乗せ、さらに上から接着剤を塗ります。
⑥ラップ剤の凹凸が気になる場合には、ラップ剤の端の段差を爪用ヤスリで滑らかに整えます。爪用ヤスリは2〜3面使えるものがあるので、それを準備しておけば、一つで仕上げることができます。目の荒いものから、細かいものの順番に使用しましょう。
⑦さらに強度を求める場合には、トップコートの使用がおすすめです。トップコートは爪の表面の強度を強める役割があります。
ツヤありとツヤ無し、爪強化タイプなどから選択できます。
病院で治療する
病院を受診する場合は皮膚科または形成外科を受診しましょう。爪甲縦裂症は病院でステロイド外用薬を処方してもらい、2〜3月塗り続けることで、改善が期待できます。
2〜3ヶ月の治療を続けても改善が見られない場合には、爪の下にできる腫瘍や疾患の可能性が考えられるため、検査が必要となる場合があります。爪甲縦裂症の症状で痛みを感じたり、なかなか改善されない場合には、病院に行って相談してみましょう。
まとめ~爪のトラブル~
いつも目につく爪のトラブルがあると、ストレスに感じることが多いと思います。そのままにしておくと、なかなか改善しない爪甲縦裂症はきちんと対応することで改善が期待でき、ストレスからも解放されます。爪のトラブルを招かないために、保湿を心がけ、栄養バランスのある食事を摂ることも大切です。ぜひこの記事を参考に、健康な爪を目指しましょう。
・ネイリスト歴 26年
・出身地 京都
・趣味 サーフィン
・一言 ネイリスト養成歴20年で、ネイルの基礎を大切に指導にあたっています。メンズネイルケアは人目につく手元をワンランクアップさせてくれます。ぜひ、男性もネイルにトライしてみてください。
・在籍スクール NSJネイルアカデミー
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